趣意書
山崎広太郎 21世紀のオイルショックが始まっています。

日本で洞爺湖サミットが行われた年に、この燃料危機が顕在化したことは、まことに象徴的と言って良いでしょう。皮肉なことにこの危機が、人々にもう一つの危機、すなわち環境危機にも目を向けさせる結果となりました。

エネルギーと環境に対しての意識は確実に変わりつつあります。この二つを抜きにして、これからの人類の発展は望めないということに人々は気づきはじめています。むろん経済的な意味での発展も含んでのことです。
この「環境と共生しながら達成していく発展」という理念こそ、新しい時代のコモンセンスと言えるでしょう。

このたび皆様にご提案申し上げるライオンズの森は、それら全世界的かつ全21世紀規模の潮流に先んじて、この課題に対し私たちの世代の責任と役割を、いち早く提示し具現化することを主旨とするものであります。

ライオンズの森は森林を増やすことによって温室効果ガスの削減を期待できるものですが、しかし、それのみを目的とするものではありません。すでにこの植林が実施段階に入ったインドネシアでは、中央政府、州政府、そして地元をあげてこの事業に期待を寄せています。それはなぜでしょうか。

海陸境界に育つマングローブは海老カニ魚といった水産資源を育てる苗床となります。森のメンテナンスは現地雇用の機会を増やし、森は自然の防波堤となって沿岸を津波などの自然災害から守ります。経済的には貧困層と言ってよい地元の人々にとってこれらはすべて生活向上の基礎となるからです。そして何より、それが一時しのぎ、その場限りの恩恵ではなく、子に、孫に、幾世代にもわたって残してやれる財産になるからです。
しかもそれらは、自然破壊や環境汚染を伴わないどころか、環境向上に貢献しながら達成できる経済発展なのです。

世界でも最も親日的といえるインドネシアの人々とライオンズクラブが共に手を携え、世界に先駆けて、新しい時代のコモンセンスを具現化していくことができれば、それは最終的には全地球的な規模での貢献につながることでしょう。

皆様のご賛同を心からお願いする次第です。

ライオンズの森プロジェクト理事長 山崎広太郎


組織図
組織図